都農町にある築21年のM邸に点検に伺ったときのこと、キッチンの水栓本体がぐらぐら動いてしまうとのご相談をいただきました。

先日、町の水道業者にもお出ましいただき相談されたとのこと。
しかし、引き出しを開けて下から内部を覗くも、水栓の固定部分が見えないため、手の出しようがないと断られたそうです。

そこで手を伸ばして穴の中を探ってみると、なにやら六角ナットのような感触が。
おそらくこのナットを水栓本体の支持ボルトをはめ込み、天板を挟み込んで固定しているのでは?と想定されます。
ソケットレンチを穴にさしこんでナットを締め込んでみたところ、無事に水栓が固定されました。
なんでもない、簡単な処置でした。

今回の件は、日本の業者の保守的な体質を如実に表した事例のように感じました。
フィンランドやカナダといった本場のログ材を輸入してお住まいの方は、「海外製の設備は経験がない」と対応を断られることも少なくないのではないでしょうか?
経験の有無に関わらず、自分の頭で考えトライしてみること。
損得云々の前にそういった精神がないと、業者側の技術向上もあり得ません。
一方でログハウスにお住まいの方々は、ご自分でいろいろと修理されたり工夫されたりする方が多く、わたしもその精神を見習っていこうと改めて思うのでした。