北欧や北米から輸入して建築したログハウスは、長年使っていると建物本体より先に建具が痛んでくることもしばしばです。
海外製の建具は大きくて雰囲気も最高なのですが、どうしても雨の侵入で木が痛んだりしてしまうと、一朝一夕には修復や交換ができません。
そんなときによくお世話になっているのが、宮崎県高原町にある井ノ上工房さんです。

狭野神社から500mほどのところに工房があります。
海外製建具の修復をご相談すると、いつも知恵を絞って一緒に悩んでいただいています。

年季の入った作業場は整頓され、加工で削った木の香りがとても落ち着きます。


「自由に見てください」の手作り看板の先にはギャラリーもあり、

その中に入ってすぐ右手には、ご主人の名刺とお客様のご要望をメモする用紙がならんでいました。

桜などさまざまな木の良い匂いがたちこめ、家具や小物の見本品がところ狭しと飾られています。



市販品に見られる強度のないベニヤや合板は使わず、この辺の言葉でいう「げんもん」、いわゆる無垢材で作り込んでいく家具はどれも一級品です。
ここからは見本品の一部を参考価格と一緒にご紹介していきます。

まずは4つの引き出しがついたデスク。


桜と欅で作ったかわいらしい食器棚。


新作とは思えない雰囲気を醸し出す囲炉裏付きテーブルセット。
色や質感もご要望をお聞きしながら対応してくれます。


こちらも古民家に昔から据えてあったような雰囲気の食器棚。


京の下町家屋にあるような、格子の背もたれが特徴の長椅子。


一枚板で整えられたセンターテーブルには秋田杉が使われています。


”げんもん”の板をつなぎ合わせた三色テーブルもかわいいデザインです。

こちらは佐野杉でつくった写真立て。

こちらはおぼん。こういった小物もとても精巧につくられています。
ひとつひとつが一生物として使えるものばかりで、ぎゃらりーを見学させていただき総じて感じるのは、使う人のことを考え抜かれたやさしい手触りと色合いでした。
かく言うわたしもおよそ10年前、長男がうまれたときに井ノ上工房さんに勉強机をつくっていただきました。
井ノ上工房さんは、狭野神社のほとんどの神具制作・補修を手がける職人さんでもあります。
こだわりの家具を作りたい方は、是非いちど工房に足を運んで相談されてみてください。
工房名 | 井ノ上工房 |
代表者 | 井ノ上弘海(一級技能士) |
工房の場所 | 〒889-4414 宮崎県西諸県郡高原町大字蒲牟田182-1 狭野神社より500mほど |
TEL/FAX | 0984-42-5008 |
携帯電話 | 090-4997-0219 |
営業時間 | 8:30~18:00 / 不定休 |
お取り扱い | 箪笥・家具の製造販売 家具の修理・塗装 オーダーメイド家具の設計・製作 |