ログハウス・ビルド

造る。楽しむ。木の家の生活。

種類

ログハウスの分類

ログハウスは、「家を形作るための構法」と「用いるログ材の形」、この二つの組み合わせ方によっていくつかの種類に分けられます。

まず構法について、横積み軸組みの二つがあります。

次に使うログ材について、丸太のままつかうのか、それとも断面が一律となるよう製材機で整形してつかうのか、によって加工の手間などが変わってきます。

構法は横積みにするか、軸組みでつくるか?

ログ材は丸太のまま使うか、製材機で整形して使うか?

これら4つの観点の組み合わせによって、ログハウスは大きく以下のように分類されます。

それぞれのログハウスの特徴

構法とログの形状によって分類された、各々のログハウスの特徴を見ていきましょう。

ハンドカット フルログ

丸太そのままの形を積み上げていくことで、室内にも丸太の形が残り、自然を感じることのできる住宅になります。

直径30~40cm前後の丸太を組み上げたその姿は、まさにログハウスの王様です。

クラック(割れ)の大声を上げたり、建ててから背が縮んだり、時々ペンキで化粧直しを要求する、手の掛かる王様でもあります。

極寒の地カナダで育った目の細かい木材を、普通の家の5倍以上使い、手間を掛けて加工するハンドカットは、 その奥深い味わいに根強い人気があります。

キットと共に輸入される戸や窓も、在来住宅にない機能と味わいがあります。

太い丸太を、一本一本皮をむいて、チェーンソーで加工しながら、積み上げていきます。多くの工程を必要とする丸太の横積みには、ログビルダーの腕前が大いに発揮されます。

個性あふれるハンドカットの外観は、一つ一つ違う表情を持ちます。木そのものの自然な仕上がりと、見た目の力強さによる独特の外観が、住む人の個性を表現します。

自然の懐に抱かれたような、独特の奥深さを持つ室内は、ハンドメイドのみが作り出す素晴らしい空間です。

薪ストーブや階段が絵になるのもログハウスならではです。

ハンドカット ポストアンドビーム

柱(ポスト)と梁(ビーム)に太いログを用いて組み上げます。

日本古来の住宅とモダン住宅、両面の良さを合わせ持つ外観で、間取りの自由度が高いため土地を有効に活用でき、市街地や住宅街にも違和感なくとけこみます。

壁には漆喰や煉瓦、カルチャードストーンや各種板材を用い、ログが醸し出す重厚さの中にも、女性的な優しさと美しさを合わせ持ち、店舗などにも人気があります。

外観のデザインは、洋風・和風・和洋折衷いずれも可能です。

部屋の広さの制約がないのでレイアウトは思いのまま。

窓・ドアを自在に大きく取れ、室内の柱と梁の大きな丸太が、一般住宅には無い特別の空間を提供します。

ログの太い骨格は日本本来の住宅を思い起こさせます。

おだやかな曲線・曲面に囲まれた、開放感あふれる広々としたリビング。

和室が似合うのもログハウスの特徴で、自由な設計が可能です。

ハンドカットの中でコストが低いのもメリットの一つです。

マシンカット Dログ

断面がD形のログは内壁が平らで、外観は丸太の風合いそのままを楽しませてくれます。

施工がしやすく、低価格の上にメンテナンスが容易です。また大型やこだわりのある建築が容易なのも、マシンカットの特徴です。

アメリカのDログは、カントリー調の雰囲気と外観が魅力です。カナダからは希少価値のあるノーザンホワイトシーダー(和名:ニオイ檜葉)を使ったDログを輸入します。

目の詰まった乾燥材を精密機械で加工し、整然としたその木肌が上質な空間を作り上げ、木肌のやわらかさがあたたかな生活空間を潤してくれます。

室内が平らなメリットは、家具などがピッタリ納まる事とほこりをログ上に溜めないことです。

ロフト・吹抜け・ドーマー(二階の出窓)・天窓・デッキ・テラス・薪ストーブ等々、ログハウスの空間は機能性・居住性が高く、一風変わった個性的で楽しい日常を演出します。

自然木をふんだんに使ったログハウスには和室もよく似合います。

マシンカット 角ログ

丸太をそのままの形で使用するハンドカット・フルログとは違い、四角く加工した材木を積み上げていきます。

木の色合いは、住宅地にも山間地にもよく馴染み、落ち着いた外観を見せてくれます。

フィンランドからの輸入が多い角ログは軽くて扱いやすく、重機なしで組み立てることができ、家族や仲間で楽しみながら家作りをするセルフビルド派にも人気です。

室内も壁がフラットになるため、家具などの納まりが良く、洋室・和室どちらでも良く合います。

ログの厚さも、45ミリから220ミリまで豊富な種類が揃います。ラミネートログはねじれやひび割れが少なく、強度も増し、施工もしやすくメンテナンスも大変楽です。

洋室和室ともに、圧迫感がなく優しい感じの内部空間になるでしょう。

在来軸組

当社はログハウスだけでなく、一般の在来工法の住宅も建築いたします。

室内にふんだんに木を使ったり、薪ストーブを設置してみたり、ログハウスの良いところを一部取り入れる方も増えています。

室内に用いる材料から化学物質をできる限り排除することで、シックハウス症候群の予防にもつながります。