ログハウス・ビルド

造る。楽しむ。木の家の生活。

価格

 ログハウスの価格は材種や構法によって違いますが、マシンカットが一般住宅とおおむね同程度です。

 ハンドカット加工によるフルログやポストアンドビームは、丸太の数や加工工程が増えるほど高くなりますが、部分的にセルフビルドするなど、知恵と工夫で安くすることもできます。

 ここでは、ログハウスの価格について基本的な点をまとめます。

総費用の内訳

 ログハウスを建てるのに必要な総費用は、一般的な注文住宅と同様におおよそ以下のように構成されています。

項目内容
本体工事費
(総費用のおよそ75%)
主にログハウス本体の建築にかかる以下の費用になります。

・ログハウス本体の価格(ログ・戸窓・板類・階段)
・ログハウス本体の施工費用

※総費用のおよそ75%を占める本体工事費のうち、
ログハウス本体価格の総費用に対する割合は、
ハンドカットで5~6割、マシンカットで4~5割になります。
別途工事費
(総費用のおよそ20%)
ログハウス本体の建築とは別に必要となる施工費用のことで、
例えば必要に応じて必要となる以下の費用になります。

・既存建物の解体
・地盤改良
・外構工事
など
諸費用
(総費用のおよそ5%)
ログハウスの建築を進行するにあたって、
間接的に必要となる以下の費用になります。

・税金関係
・建築確認申請費用
・地鎮祭や棟上げ等の祭事にかかる費用
・現場の職人さんへの差し入れ
・引越し代
・各種手続きにて発生する手数料
など

総費用を左右する様々な要素

総費用を構成する本体工事費、別途工事費、諸費用のそれぞれについて、その価格を左右する主な要因を見ていきます。

◾️立地

立地によっては地盤改良が必要であったり、接道状況によっては給排水工事の内容が異なったりしますので、それらによっても施工費用が左右されます。

◾️デザインの複雑さ

構造や間取りの設計によってログ材加工の手間が変わるため、主に以下のような点が本体価格に影響します。

  • ノッチ(ログ交差部分)の数
  • 壁の高さ
  • 戸・窓の数と種類
  • ドーマー(二階の出窓)の有無
  • 小屋組(二階骨格部分)の種類

◾️材種

原木の種類によって値付けが異なるため、ログ材に用いる樹種によって本体価格は異なります。

◾️為替

カナダやフィンランドからログハウスキットを取り寄せる場合、為替の変動や原油価格の変動に伴ってキットそのものの価格が変動します。

◾️人件費

デザインの複雑さとも関係しますが、施工の大部分を占める大工工事の量が多くなると本体工事費も高くなります。また全国の建築場所により人件費や建材などにも差があり、施工の単価自体が幾らか変わります。

◾️主要ログ材以外の部材

ログハウスキット(ログ材・建具・ストーブなど)とは別に調達となる以下の部材のグレードや数量によって施工費用が変わります。

  • 基礎の資材(型枠や生コンなど)
  • 屋根仕上げ材、合板、断熱材
  • 設備機器(キッチン、バス、トイレ)
  • 照明器具、換気扇
  • 塗料など

坪単価について

 当然のことですが、大型のログハウスほど多くの材料や手間が必要となるのでトータルの本体工事費は高くなりますし、用いる材料のグレードが高いほどやはり本体工事費は高くなり、一般住宅やログハウス同士の価格の良し悪しを横並びで比較検討することはなかなか難しいものです。

 そこで、家の価値や質を計る一つの目安として『坪単価』があります。

 しかし、この坪単価は一律的に定められた明確な定義がありません。一般的には、最初に述べた総費用のうちの本体工事費を延べ床面積で割ったもので表します。

 また上記の計算式より明らかですが、本体工事費が高く、また延べ床面積が小さいほど坪単価は高くなります。

 本体工事費は前項で述べたようにログハウス本体の価格とその施工費用によって左右され、一方の延べ床面積はログハウスの間取りや用途などによって左右されます。

本体工事費と延べ床面積の関係によって変わる坪単価

 たとえばログの材質や加工程度、設備機器の内容がまったく同じでも、延べ床面積30坪50坪のログハウスでは、坪単価が10万円以上違ってきます。(30坪の方が割高)

 その理由は、ログ材の量や施工費用のように床面積が増えることで一定数増える要素もある一方で、バス・キッチン・トイレ・ドア・窓などのように、全体の床面積が増えても設置箇所数が増えない限りは費用の増加に影響しない要素もあるためです。

 また同じ建て坪の平屋二階建てを比べてみると、平屋の方が二階建てよりも坪単価が高くなります。仮に同じ延べ床面積の場合でも、二階建てのほうが平屋よりも建坪が小さく、基礎工事分の面積が抑えられるためです。

計算式の前提を変えることで変わる坪単価

 そもそもですが、坪単価の計算式に用いる本体工事費と延べ床面積の前提をどこに置くかによって、当然坪単価の値は変わってきます。

 本体工事費から水回りの設備代を除けばその分坪単価は安くなりますし、延べ床面積ではなく吹き抜けやデッキ、玄関ポーチやベランダなども含めた施工面積を計算式に入れれば、またその分坪単価は安くなります。

 このように坪単価は一律的に定められた明確な定義がなく、算出前提の置き方によって如何様にも変わるため、あくまで目安程度に考えなければなりません。

 手間を掛けて自然木をふんだんに使って構築するログハウスは、決して安い価格ではありません。

 坪単価はあくまで目安として一次確認程度に留め、まずは概算見積を入手して、そこに記載されている内訳として何がどこまで含まれているのかを確認し、また相見積もりをとる場合は面倒でも内訳の項目ごとに対比して検討を行うことが重要です。

ログハウス住宅の参考価格

 下記は二階建て40坪住宅の全てを含んだおおよその坪単価となります。

 あくまでもご参考までに・・・。

ハンドカット フルログ

おおよその坪単価:75〜万円

キット価格は加工手間(ノッチ・グルーブの量)に大きく左右され、形がシンプルなほど安くなります。

ハンドカット ポストアンドビーム

おおよその坪単価:75〜万円

板・漆喰や漆喰風・擬石・擬レンガそしてそれらの組合せ等、内装・外装は在来住宅以上に様々な方法があります。

マシンカット 角型

おおよその坪単価:70〜万円

ログの厚みによっても違います。

また、カットしたログ材を背中合わせに貼り合わせることで割れやねじれを防ぐラミネートログは、組建てやメンテナンスも相当楽になりますが、通常の角ログよりも数十万円程度増しとなります。

小型・中型ログの参考価格

ご自宅の敷地内にログハウスで離れや子供部屋を造りたいというご希望も増えています。

また、小型のログハウスを別荘や山小屋、店舗として利用したいとのご要望も多くなりました。

ここでは、マシンカット角ログを使用した代表的な小型・中型ログハウスのキットをご紹介致します。

プランニングとキット内容

カタログキットはモデルプランを基に多少の変更は可能です。

手描きの図面からでも平面図・立面図の作成やお見積りが出来ます。

目の詰まった住宅用欧州パイン材を加工した輸入ログハウスで、戸・窓・屋根仕上げ材を含んでいます。

基礎は含まれません。

キットの国内配送料は別途掛かります。

キットの価格自体も為替により多少価格変動いたします。

施工について

施工費用はキット代金と別になります。

基礎の種類や建築場所、ライフラインの内容にもよりますが、全ての施工を依頼しますとキットに近い額になります。

ご自分達で楽しみながらの建築をおすすめ致します。

大工さんや左官さんを一人お願いすると安心かも知れません。

シルバー人材センターにも経験者が沢山おられます。

基礎もご自分達で造作可能です。ご参考までにご覧ください。
http://log-buil.main.jp/kowata-house/50703.htm

組み建てのサンプルも、どうぞご覧下さい。

4.79坪(約9.5畳) ベランダ1.45坪
http://log-buil.main.jp/hanare/hanare-kumitate-1.htm
6.24坪(約12.5畳)
http://log-buil.main.jp/hanare/hanare-kumitate-2.htm
2.89坪(約6畳) ベランダ0.88坪
http://log-buil.main.jp/hanare/hanare-kumitate-3.htm

ガレージのサンプルは以下をどうぞ。
http://log-buil.main.jp/hanare/hanare-kumitate-garage.htm

加工したものをまとめて数棟分をコンテナ船で輸入致します。

シーズンにもよりますが、注文から現地搬入まで3~5ヶ月要します。

国内に在庫が有る場合もございますのでお問い合わせ下さい。