玄関スペースのための基礎工事が始まりました。

新設する壁が、既存屋根を支える丸太の桁の最大出幅に干渉しないよう、基礎ブロックの芯の位置を出していきます。

基礎の芯が出たら、ブロック1段目の天端位置に丁張りという基準となる糸をかけていきます。遣り方とも言います。

ブロックを敷く位置に墨を打ちます。


今回増設する玄関スペースの床は、隣接する古民家スペースの床高さに合わせますので、その位置から逆算して出した基礎高さとなるよう、ブロックの高さを調整します。

次にハンマードリルで既存の土間コンクリートに穴をあけ、ブロック固定用の鉄筋を埋めていきます。

並行して、1段目に据えるブロックがどんどん準備されていきます。

こちらは玄関ドアの設置される側で、扇形のスロープを造作する準備をしています。

既存の土間コンクリート側面にも、スロープ鉄筋用の穴があきました。

続いて、土台に据える柱と干渉しないようにアンカーボルトの位置を確認していきます。


高さ調整のためにカットしたコンクリートブロックの端切れはその都度集められ、整頓されながら仕事が進められています。

ブロックを固定するためのモルタルを準備します。



モルタルが準備できたら、ブロックを敷く場所にハケで水を馴染ませます。


丁張の糸に合うよう、端からブロックを設置していきます。
モルタルを敷き、

糸に合わせてブロックを置き、

金槌でコンコン叩きながら糸にきっちり合わせます。

これを繰り返しながら1段目のブロックを並べます。



他方の端からも積み始めます。
ブロックの寸法は決まっているので、中間で長さを調整するためです。


1段目が完了です。

続いて2段目のブロックの天端位置に丁張がかかりました。

2段目の積み方開始。



どんどん積んでいきます。

こちらでは既存建物の床下部分をブロックで埋めていく作業に着手。


昔の石束の形にあわせてブロックをカットしつつ、設置場所も狭くて仕事のしにくい作業がつづきます。

2段目もほぼ完了。

ダンプに積んできたブロックも残り少なくなりました。

ブロックの穴と隙間にモルタルを詰めていきます。


中間で長さ調整をしたブロックも綺麗に積まれています。

2段目も仕上がってきました。


アンカーボルトはブロックの天端から150mmほど(基礎パッキン高さ20mm+土台高さ105mm+ナット幅+マージン)出るように調整いただきました。

建物側もブロックをはめ込んでいき、

玄関スペースの下に猫(?)が入らないようにします。

2段目も完成。

綺麗に掃除したら、本日の作業は終了です。




次は12月に入ってからになりますが、木工事の入るタイミングで以下の残りを施工いただくことで認識合わせを行いました。
- 基礎の外側をモルタルで化粧仕上げ
- 玄関サッシの取り合い部分の削り
- 三和土(たたき)のタイル張り
- 式台の基礎仕上げ
- 玄関外の扇形スロープ
本日はこれで解散です。お疲れ様でした。