ログハウス・ビルド

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勝手口のドアノブ

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約3分

都農町のM様邸に21年点検に伺ったときのこと、キッチン勝手口のドアノブをひねってもドアが開かないとのご相談を受けました。

原因を探るため、とりあえず分解してみることにします。

ノブのカバーを手でつかんで捻りながらひっぱり、

ノブの回転機構を見えるようにします。

左右に見えるネジをはずし、また外側からラッチ部分を押さえながらなんとかドアを開け、ノブの部品を全て外しました。

ドアから外した状態でノブ部品だけ仮組みし、どのような動きをするのか確認してみます。

本来、ドアノブをひねることでラッチボルトという牛の爪のような部品がひっこまないといけないのですが、その動作に不備があるようです。

さらに分解していきます。

この部分がラッチボルトを出したり引っ込めたりすることでドアを開閉する部品です。

よくみると、向かって左のラッチボルトが引っ込んだままになっています。

これをさらに分解してみます。一番右がラッチボルト。

ラッチボルトを筒のような部品に収める際、バネを挟むことで常にラッチボルトが押されて外に突き出す状態になります。

突き出たラッチボルトはドア枠側の穴にひっかかり、ドアが開かない状態となります。

逆にノブをまわすことでこのラッチボルトが引っ込み、ドアが開く仕組みです。

再度ラッチボルトを組み込んでみます。

バネを入れ、

ラッチボルトの突起をうまく内部にひっかけながら収めます。

ラッチボルトは正常に収まり、バネで常に押される状態になりました。

しかし内部の部品が破損しており、ここにノブを差し込んでまわしてもラッチボルトが連動して引っ込む動作をしませんでした。

部品破損のためこれ以上の修復は不可能と判断し、交換部品の調達を検討します。

今回は、国内メーカーになりますが寸法の合いそうなドアノブを新たに用意し、再度都農町のお宅にお邪魔しました。

写真を撮り損ねましたが、ドアノブ自体を無事に交換することができました。

ドアノブもいくつか種類がありますが、ドア側の穴の寸法やドアの縁からノブ回転軸までの距離など、いくつかのポイントを押さえて部品を用意すれば、特に建具側の加工なしで交換ができます。

建物側の枠にも、ラッチボルトがひっかかる金具がきちんと収まっています。

経年により枠と建具の間の隙間が少し広がってきているため、隙間を埋めるための板材設置なども今後検討が必要です。

ひとまず今回は、破損したドアノブ部品を交換することにより、勝手口ドアの開閉ができるようになりました。

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