ログハウス・ビルド

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ガーデンハウスの窓修理

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約4分

2017年に宮崎市にて建築したガーデンハウスの家主さまより、今回の台風10号の影響で東側の窓が破損したとのご連絡をいただきました。

状況

さっそく伺ってみました。

昨年再塗装したこともあり南側の正面はきれいな状態です。

問題の東側を見ると、窓がまるまる外れていました。

左側2箇所のヒンジに嵌め込むだけの簡単なつくりで、建物側の破損はありません。

はずれた窓側を見てみます。

中央の桟がはずれていますが、ガラスは無事です。

しかし、フレームを固定しているはずのダボが切れてしまっていて、簡単にフレームがはずれてしまいました。

建物側の窓枠も見てみます。

大きな浸水の後は見当たりません。

窓の額縁に固定されているヒンジ2箇所も破損はありません。

窓のみ修復できれば、そのままヒンジに乗せて元にもどせそうです。

念の為キットメーカーに窓のみ新たに調達できないか問い合わせましたが、先例がなく即答はいただけませんでした。

そこで、すこし思い当たるツテがありましたので、一旦窓をお預かりして修復を試みることにします。

窓修理

そのツテというのが、高原町にある建具屋さんで、その名も井ノ上工房さんです。

ご夫婦で家具を作っておられ、整理された作業場は歴史を感じます。

持ち帰った窓を工房のご主人に見てもらいました。

部材そのものの破損はないため、元々の部材を全部利用して修復できそうとのこと。

はずれていた桟も若干つくりが甘いところがあるとのことで、この辺りも手直しいただくことになりました。

おおよその修繕費を見積もっていただき、その場で家主さまにご連絡したところ、即答でGO!とのことで了解いただいたため、窓を井ノ上工房さんにあずけて帰ることに。

すると翌朝、すでに修復が完了したとのご連絡をいただき、ふたたび工房にお邪魔しました。

外れていた桟もきちんと取り付けられ、

ぽろっと外れた窓フレームもがっちり修復されていました。

元々ダボではめ込んでいただけの甘い作りだったことも災いしていたようで、ダボのやりなおしはもちろんのこと、加えてビスでも固定していただきました。丁寧に目隠ししていただき、ビスの頭は見えません。

さっそく宮崎市の家主様のお宅に伺い、修復された窓を取り付けます。

よくみると、窓フレーム下部にあった隙間も細い部材できちんと修復いただいていました。

閉まりも問題ありません。

少し本体側の額縁下をコーキングして、

内側からの閉まりも確認したら完了です。

井ノ上工房さん

今回お世話になった井ノ上工房さんのギャラリーにお邪魔したので、その様子も少しご紹介いたします。

ギャラリーに入った瞬間、ログハウスのパイン材とはまた違う、杉、檜、桜などの良い香りがします。

モダンな椅子や、

キッチン収納もかわいいです。

こちらの囲炉裏テーブルも渋いです。

他にも額縁や箪笥など、さまざまな作品が飾られていました。

実は、今年小学四年生になる長男が生まれた時に、こちらの工房さんで勉強机をつくったもらったことがありました。どちらかというと高級家具の部類になりますが、とても肌触りがよく一生物です。

地元に根付いた工房さんということで、高原町の公式ページなどにも紹介がありましたので、引用させていただきます。

ご興味ある方いらっしゃいましたら、ぜひお問合せされてみてください。

高原町のブログ

高原町 商工会議所の紹介ページ

http://www.miya-shoko.or.jp/takaharu/kigyou/k07/ki07.html

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